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2008年3月14日 (金)

こんな大人になってほしくない

カンボジアの首都、プノンペンから車で1時間半、コンポンスプー県ウドン郡、クランポンニア小学校に通う里子、セン・リハウ君(男の子)の家庭を訪問した。1995年生まれの13歳。セン君は1歳の時に相次いで両親を亡くしたため、セン君に兄弟はいないが、おばさんの子供達4人とともに暮らしている。おばさんの夫も最近亡くなり、小さな床屋を1人で経営しているそうで、生活はかなり苦しい様子だ。

毎月もらう教育資金で、セン君は学用品を買ったり、お小遣いに使ったり、残りはおばさんに渡して生活費に充てているそうだ。もし日本に住む里親さんからの教育支援がなかったら、多分学校には行かせてもらえなかったケースだ。

セン君の成績は48人中5番目と優秀で、再来年はぜひとも中学校へ進みたいと言っていた。ちなみに、校長先生の話では中学校への進学率は80㌫だそうで、進学しないのは女の子が多く、その理由は一家を支えるべく縫製工場へ就職するのだそうだ。

静かで利発そうなセン君、さて将来はどんな大人になるのだろうか。医者になりたい、学校の先生になりたい、サッカー選手になりたい、と夢は大きいが、それはそれで結構、しかしまずは社会の一員として、人に迷惑をかけない自立した立派な人になってほしいと願う。

というのは、セン君を訪問した後、本会が所有する児童養護施設建設予定地に立ち寄ったら、かなりのゴミが散乱していた。隣に住むカンボジア人が投げ込んだ形跡があった。温厚な私だがこれには怒り心頭、ゴミを投げ入れた隣人を現場に呼びつけて注意し、スタッフがゴミをかき集め隣に投げ返した。それでも腹の虫が治まらない私はさらに村長を呼んで村民の教育を徹底するよう厳重に抗議し、隣人に二度と同じことをしないように一筆書かせるよう伝えた。不届きなこの隣人は『この程度のことで何で怒るのか?』と罪の意識がなく、謝ろうとしない。

 日本なら警察沙汰になる所だが、カンボジアはこうしたマナーや公衆道徳教育がなわれていない。まず、人に迷惑をかけないこと、カンボジア人に限らず人間である以上生きていく上での鉄則だ。サン君にはこんな大人になってほしくない。

 2008年3月14日(金) 代表 根岸恒次

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