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2008年3月21日 (金)

繁栄と貧困が同居するカンボジア

Shonenso  カンボジアは不思議な国だ。人口わずかに1、400万人、面積は日本の半分に満たない小さな国だが、2007年の経済成長率は9㌫に達する見込みで、唯一の主産業である縫製工場は約300社、350、000人の女工さんが働いている。しかしその90㌫が台湾、香港、韓国などの外資系で、おいしいところは外国に持っていかれる。女工さん達の給料も1ヶ月平均50ドル(5、500円程度)と低いが、物価の安いカンボジアでは何とか食べていける。

 プノンペン郊外には経済特区ができ、工場が次々に建設されている。地価も上昇し、マンションやアパートの建設ラッシュだ。1年前には30、000ドルだったアパートが今50、000ドルで売買されており、かつて日本が体験した土地バブルがカンボジアを急襲している。わが国でも問題になっているが、カンボジアは日本以上の格差社会、日本でも買えそうにない高級車でプノンペンの町は溢れている。

 交通渋滞も年々ひどくなっている。狭いプノンペンの町に100、000台の車と1、000、000台のバイクがひしめき、夕方のラッシュは今や日本の比ではない。少なくとも都会では景気がよく繁栄の一途だが、農村に行くと状況が一変する。電気、ガス、水道はなく、相変わらず江戸時代のような貧しい家並みが延々続く。

 カンボジアのリゾート、シアヌークビルをのぞいた。たくさんの欧米人が高級ホテルに泊まり海岸でバカンスを楽しんでいたが、お客さんが出すカンやビンなどのゴミを子供達が拾い集めていた。世界中どこでも見られる光景だが。

 カンボジアは大きく二極化している。一言でいえば金持ちと貧乏人。自由主義経済の宿命だが、わが国には生活保護や年金、保険といった社会制度が行き届き、特殊なケースを除き飢えて死ぬことはない。カンボジアは何もなく、生きていくのに何の保障もない。餓死してもその遺体を役所所は引き取ってくれない。火事になっても事前にお金を払わないと消防車は来ない。唯一頼りになるのが家族や親戚だが、こうした身寄りのない子供達は最悪だ。このような子供達の唯一の見方が私たちのようなNGOだが、そのNGOも最近は支え手となっている会員の高齢化で以前のように会費が集まらず、どこも運営に四苦八苦している。八方ふさがりだが、やるしかない。

2008年3月21日(金) 代表 根岸恒次

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