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2008年7月18日 (金)

大黒柱がチョット心配

 カンボジアの人たちとお付き合いを始めて13年になる。色々なことがあったが、カンボジア人は概して温厚だ。(切れると恐いが)まさしく微笑みのバイヨン四面像を建造したアンコール王朝の末裔だけあり、笑顔がとても似合う国民だ。特に日本人にはとてもフレンドリーで、悪く言う人はほとんどいない。それもそのはず、日本はカンボジアにとって最大の援助国だし、私達NGOの数も群を抜いているからだ。日本人に感謝、というよりお金を運んでくれる人に感謝!かも?

 笑顔の似合うカンボジア人もプライドを傷つけられた時は猛烈に怒る。『アンコールワットはタイのもの』とのタイ人女優の発言に民衆が激怒し、カンボジア国内のタイ大使館やタイ系工場、ホテル、レストランなどを襲撃したのは最近のことだ。 

 暴力はいけないがプライドを持つことはよいことだ。カンボジアはインドシナ半島のど真ん中に位置している関係で、両隣りのタイとベトナムとの領土争いが絶えなかった。最近も、タイとの国境にある『プレアビヒア』遺跡群が世界遺産に登録されたことで、それを認めたタイ政府の外務大臣が、民衆の抗議を受けて辞任する騒ぎがあったばかりだ。

 こうした事情もあってカンボジア人の団結力は悪くなかったが、冷戦のあおりを受けて始まった内戦、そしてポルポト政権による圧制で事態が一変した。日本の半分ほどの小さな国土で国民同士が争い、沢山の同胞が命を落とした。ポルポト政権下では二百万人ともいわれるカンボジア人が殺されたが、その爪あとは今もなお残る。『もしかしてあいつ、俺の家族を殺した元ポルポト兵士だったのでは?』そんな会話がレストランの隣りのテーブルで囁かれても不思議ではないのがカンボジア社会の負の一面だ。

 こうした事情の影響か、カンボジア人は噂をとても気にする。噂好きというと語弊があるが、事実を確認する前に行動に出てしまうことが時々あるようだ。有名人がからんだ暗殺事件などがよく起こるらしい。

 結局頼りになるのは家族(又は一族)ということでその絆は固く結ばれ、多くの家族が三世代同居し、貧しいながらも収入を分け合い助け合って生きている点、核家族社会の日本は大いに見習うべきだ。

 ただ一つ心配がある。家族の大黒柱であるお父さんは酒が大好き、女性も大好き、賭け事も大好きで、大きなトラブルに巻き込まれるケースも多々あるようだ。まあ、日本のお父さんも似たり寄ったりだが、カンボジアのお父さんほどではないかな?反対にお母さんはしっかり者だ。カンボジアの女性は貞淑(特に農村)で、化粧もせずよく働く。かといって内助の功ともいえず、どちらかといえば『かかあ天下』。カンボジアといえども日本と同じで繁華街にはちょっと怪しいカラオケバーあり、カジノあり、居酒屋あり。カンボジアのお父さん、家庭をしっかり守って!

           7月18日   代 表   根 岸 恒 次

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