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2011年7月

2011年7月26日 (火)

成長著しいカンボジア支援について

 カンボジア人の友人を介し、カンボジア政府の要人に会った。内務省で経済犯罪などを取り締まる部門の責任者を務める、シァン・ブン・リァン長官がその人。フンセン首相のアドバイザーも兼務する。長官の奥様がフンセン首相の妹というから、長きに亘り公私共にフンセン首相を支えてきた片腕といえるだろう。
 経歴や現職からさぞかし強面と想像していたが、意に反してとても物静かで柔軟な方であった。(仕事中は鬼長官になるそうだが)
 折角の機会なので、最近のカンボジア情勢についてお尋ねした。
 まずはタイとの紛争に発展した世界遺産「プレアビヒア寺院」をめぐる領土問題について。確かに双方の主張は平行線のままだが、今や両国はアセアン連合の重要なメンバーであり、両国政府は常に連携しているので、これ以上大きな紛争にはならないだろうと、楽観的な意見であった。
 ポルポト国際法廷について。政府は早めに幕引きをもくろんでいるが、国連や欧米諸国はできる限り最後まで追及したい構えである。しかし、ある程度で終わりにしないと、当時、ポルポト政権と連携していた中国やシハヌーク元国王にも責任が及ぶ事態になるだろう。終戦後、昭和天皇が戦争責任を問われなかったことと、状況がよく似ていると思った。
 外国からの投資について。投資額の多い順から中国、韓国、マレーシア、タイ、ベトナム…日本は9~10番目と後発組。政府としては、日本製品は品質が良いので日本からの投資を歓迎している。
 教育問題について。政府は小・中学校の義務教育化を目指しているが、地方ではまだ5人に1人が学校へ行っていない。また、小学生の50%、中学生の40%、高校生の20%が、卒業を待たずに中途退学し、就労に駆り出されているのが現状である、校舎も都市部は充足しているが、地方はまだまだ不足している。
 外国からの援助について、日本は最大の援助国であり、本会のようなNG0団体も多く、政府を代表して御礼申し上げたい。また、この度の「東日本大震災」に対しお見舞い申し上げたい。政府からは取り敢えず10万ドル(約800万円)の義援金を送り届けた。
 カンボジアは政治から経済へとシフトを変えてきた。経済成長率は毎年5~8%と高く、出生率も日本の3~4倍である。しかし、発展しているのは都市部のみ。地方に足を運ぶと、30~40年前と変らない厳しい現実がある。本会は支援先を陽の当たらない、貧しい地方に限定し、活動していくつもりだ。

      21世紀のカンボジアを支援する会  理事長 根岸恒次

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