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2011年8月26日 (金)

節電の夏に思う

 今年は節電の夏である。元々、電気、石油製品、ガスなどのエネルギーは無限ではないので、原発事故にかかわらず普段から節約すべきであったろう。良い意味で、原発事故は賛沢に慣れてしまった日本人に、多大な教訓と試練を与えてくれたような気がしてならない。
 原発事故が発生し電気の供給容量が低下する以前は、電気はあって当然という感覚がしみついてしまった。石原都知事が強調しておられたが、自動販売機は異常なくらい台数が多く、昼夜稼動して電気を消費している。練馬区内の本会事務所の周辺だけでも、半径100m以内に20台はあるだろう。同じく半径100m以内に、コンビニが5軒ある。駅前のパチンコ屋には朝から100mもの行列ができる盛況ぶり。こんな国は世界広しといえ、日本だけだろう。エアコンも暑い日は使い放題、今夏活躍している扇風機は押入れの中だった。
 思えば、私たち世代(50代から先?)の子どもの頃はエアコンがなく、扇風機とうちわで暑さをしのいだものだ。電車や白動車にもエアコンはなく、暑い時は、窓を開けるのが普通だった。夜は蚊帳を吊って寝たものだ。そんな暑苦しい生活の中でも毎日が楽しくて、少なからず今の子どもたちより瞳は輝き生き生き暮らしていた。
 ここで、カンボジアの電力事情に目を向けよう。原子力発電所はなく、火力と水力発電所が数ヶ所あるものの、経済発展著しいカンボジア、国内の発電所からの容量では足りず、隣国のタイとベトナムから電気を買っている。それでも足りないと見え、需要の多い時は予告なく停電する。(計画停電なし)多いときは1日1回~2回、停電の長さは2~3時間。こんな状況なので、ホテルや工場の多くは自家用発電機を持っていて、通常の電気と併用している。
 都市部を離れ、地方の農村へ行けば行くほど、電気はなくなる。そこで活躍しているのが、車で使うバッテリー。業者さんが家庭を回り充電する。日本ではあり得ない新商売だ。バッテリーも買えない農家は、日が沈めば寝て、日が昇れば起きて働くという、自然の中の暮らしぶりだ。
 もちろん、電気があって便利なことは最高だ。しかし、電気、水道、ガスなしで暮らす人たちは、カンボジアに限らず世界中に数億人、いや十数億人いるかもしれない。国境がある限りこの差は縮まることはあるまい。しかし、何らかの方法で支援の手を差し伸べることはできる。その差を埋めるべく活動するのがNGO(NPO)の本来の姿だろう。
     21世紀のカンボジアを支援する会  理事長 根岸恒次

写真は川遊びするカンボジアの子どもたち

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