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2012年7月 6日 (金)

国籍変更には決意と覚悟が必要

お笑い芸人の猫ひろしさんがマラソンでロンドンを目指すため日本国籍を捨ててカンボジア国籍を取得したという。意外なところでカンボジアが話題になり、嬉しいやら恥ずかしいやら。カンボジアに住んでもいない日本人がそう簡単に国籍を取得できるのだろうか、不思議でさえある。

日本国籍の取得に必要な条件はかなり厳しい。日本に5年以上住んでいること、生活に困らない安定した収入や資産があること、犯罪歴がないこと、日本政府に敵対していないことなどだ。借りにカンボジア国籍取得の条件が同じなら猫さんの国籍取得はまず不可能だ。

国籍を変えることについて、作家の曽野綾子さんが雑誌の中で「あまりに軽い」と批判していた。ロンドン五輪終了後、猫さんが再び日本国籍を取得するようなら、結果としてカンボジアという国を愚弄したことになり、日本人としても恥ずかしい行為と言わざるをえない。

曽野さんは、何もかも恵まれた環境にあるスイスの国籍を捨て、ハンセン氏病の元患者だった人達の生活を助けるため、アフリカのアンゴラという国の国籍を取得したスイス人医師を例にあげ、国籍を変えることに決意と覚悟が重要である事を強調していた。

カンボジアは、日本人が国籍を取得するにはまだまだ不安定な国だ。仮にカンボジアで戦争が勃発しても、日本政府は在留邦人のみいち早く救出に向かうが、その時、猫さんがカンボジアにいても救出されることはない。

どこまでもカンボジアの人達と運命を共にするわけだ。

年金も国保も生活保護もなく、救急車も消防車も全て有料のカンボジア、地方に行けば電気なし、水道なし、ガスなし、トイレなし、ないないずくしのカンボジア。日本は原発事故、地震や津波があって、決して住みよいとは言えないが、それなりに豊かさを享受できて、とても素晴らしい国だと思う。これらは外国へ出てみないと分からない。日本人として生まれてきたことに感謝しつつ、私たちにできることは何かを真剣に考えていきたい。

2012年5月1日 根岸恒次

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真剣な眼差しで勉強するカンボジアの子どもたち

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