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2012年12月 3日 (月)

里子のサン・リナーちゃん、交通事故死

 カンボジアの牛はおとなしくて、愛くるしい大きな目が特徴的だ。                                         
 まだ耕耘機の少ないカンボジアの農村では、今でも牛が農作業の中心、牛の世話をするのが子どもたちの役目だ。
 ところが、おとなしい牛も、時に悪魔に豹変する。
 
 10月17日、アンコールワットのあるシェムリアップ州とカンボジアの首都、プノンペンをつなぐ国道6号線で、事故は起きた。突然飛び出した牛の群れを避けようと、大型バスがハンドルを切った瞬間2人乗りバイクに接触、バイクは転倒して1人の女の子が死亡した。長年、クメール教育里親基金が支援してきたサン・リナーちゃん(フンセン・バーコン高校2年生)だった。カンボジアの新学期は10月、高校2年生になったばかりのサン・リナーちゃんは、友人のバイクに乗せてもらい、通学途中だった。
 
 交通事故は、カンボジアで大きな社会問題になっている。人口が1、500万人のカンボジアで、年間の交通事故による死者は2011年の統計で約1、200人、日本との比較ではかなり多い数だ。

 道路や標識が未整備にもかかわらず、車の数が急激に増加、信号も少ないので、国道では高速道路並みのスピードを出す。交通規則を守らない人も多く、カンボジアへ行った人なら、危険な運転(特にバイク)を見かけたことは1度や2度ではないはずだ。

 日本では、一時は年間1万人を超えていた交通事故死者数が、今は6千人程度になった。反面、自殺者数が13年連続で3万人を超えており、いじめによる自殺者数も増えている。(カンボジアで、いじめによる自殺のニュースは聞いたことがない)

 将来は会社員になりたいと、夢を語っていたサン・リナーちゃんの冥福を祈るとともに、交通事故の犠牲者がなくなるよう、カンボジアの人たちには交通ルールを守り、スピードを出さないように指導してほしいものだ。

2012年12月1日       根岸恒次(法人理事長)

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亡くなったサン・リナーちゃん

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