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2013年1月 9日 (水)

にせの投資話にはくれぐれもご注意を

 日本の個人金融資産が1500兆円あるといわれている。これを当てにして、日本政府は毎年45兆円もの新規国債を発行している。いまや、国と地方を合わせると1000兆円を超える累積債務を抱えているのが、わが国のお寒い財布の中身だ。

 歳出が90兆円を超える国家予算に対して税収が40兆円程度、足らない分、赤字国債で帳尻を合わせるやり方が、もう20年も続いている。

 1500兆円の6割を、60代以上の年配者が保有しているそうだ。融資や投資の呼びかけも数多いことだろう。しかし、注意すべきは、違法な形で行なわれる海外への投資話だ。

 年末にフジテレビが緊急特番を組み、カンボジアが舞台の違法な投資の実態をレポートしていた。

  その番組が放送される直前、年末の挨拶のためカンボジア王国大使館を訪問、大使館員から番組が今晩放送されると知らされた。大使館にも取材に来たという。

 実は、昨年7月1日付けのブログに「日本企業のカンボジア投資が加速」というテーマで投稿したが、文中、違法な投資が横行していて、国民センターが注意喚起していると伝えた。その時の会社社長はすでに逮捕・起訴されたそうだが、今度の事件は別な業者によるらしく、被害もより深刻な様相だ。

 番組では、カンボジアの土地とコンドミニアムを1億5千万円で購入した、九州にお住まいの男性(60代)を取材していた。仲介した日本側の会社社長がインタビューに応じ、彼もカンボジアの投資会社に騙されたと訴えていた。

  更に、フジテレビの記者がカンボジアを訪れ、この男性が購入したとされる土地とコンドミニアムを取材したが、土地の開発は全くされてなく、コンドミニアムもまだ未完成であったばかりか、取材したカメラマンが警備員にフィルムを没収されるなど、取材されては困る何らかの事情があるのではと勘ぐられても仕方ないことだろう。

 カンボジアのこの投資会社は、カンボジア王室の紋章を勝手に使い、契約者を信用させていたようだ。パンフレットには「カンボジア政府公認のプロジェクト」とうたって勧誘していたようだが、この種の民間事業にカンボジア政府が公認を与えることはまずあり得ないことだ。

  このような架空の投資話の被害者たちは、近々被害届けを警察に出すそうだが、投資したお金が戻ってくる保証はない。

 経済発展著しいカンボジアだが、大半の国民はいまだ貧困にあえいでいる。日本同様、格差が拡大する傾向にある。カンボジアが置かれている現状を正しく理解していただければ、このような根拠のない投資話にひっかかる人も少なくなるとは思うが。。。

2013年1月15日                          根岸恒次(法人理事長)

Brg201301
荒地になっている開発予定地(プノンペン市内 ボンコック湖)

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