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2013年1月28日 (月)

途上国で活動する意義は?

 アルジェリアで起きた人質事件で、日揮の社員ら、現地の日本人17人のうち10人が命を落とした。熱砂のガス田開発を通して国際貢献していた企業戦士にとって、あまりにもむごい仕打ちに強い憤りを感じた。

 アルジェリアは、日本人の努力により独立を果たしたと言っても過言ではないほど、我々の先輩たちが多くの貢献をし、日本の株を押し上げてきたが、武器を持たない日本人にとって、安全が担保されない限り、今後の活動に二の足を踏まざるをえないところだ。

 カンボジアがまだ内戦をしていた1997年、当時、ある国際NGOの事務局長をしていた私だが、活動のためカンボジアの首都プノンペンに滞在中政党間の争いが激化、カンボジア全土で戦闘が始まった。外国人に外出禁止令が出され、約一週間、プノンペン市内のホテルに身をひそめていたが、日本大使館の尽力で何とか帰国することができた。

 ホテルには大勢の外国人が身を寄せていたが、日本人は幾人もいなかった。ホテルの外では砲弾が飛び交い、流れ弾でガラスが割れたり、ホテルの近くで現地のカメラマンが射殺されたりして、とても怖い経験をしたことがある。幸い、その後カンボジアは平和になり今日を迎えているが、最近は交通事故や引ったくりの恐怖におびえている日々だ。

 カンボジアでは、道路が未整備のまま、車ばかりが急激に増え、交通法規もあってない状態だ。ドライバーのマナーも最悪で、自ら気をつけていても、もらい事故の可能性もある。1億3千万人の日本の交通事故死が61年ぶりに4500人を下回ったというのに、千5百万人のカンボジアの死者は昨年1年間で1200人を上回ったという。

 盗難にまつわる事件も起きている。バイクタクシーの後ろに乗っていた旅行中のフランス人女性がひったくりに遭い、バイクから振り落とされて命を落とした。外国人はいつも狙われている。

 とにもかくにも、外国、特に途上国での暮らしは常に注意が必要だ。長生きしようとは思わないが、無意味な死に方は避けたい。

 1月も、カンボジアの小学校に井戸を3基贈呈した。日本人の善意が水の少ない地域のオアシスとなり、命をつないでいる。

 今日、明日の飲み水がない、食べ物がない人たち、貧しいため学校に行くことができない子どもたちに、多少は豊かになった私たちが支援の手を差し伸べることが、今、なにより求められている。しかし、その気があっても何をしていいのか分からない方のため、私たちのようなNGO団体が架け橋となり、その気持をお伝えしている。

 国力が衰退傾向にある昨今、やや自信を失いかけている日本人だが、外国にいて思うことは、日本人は世界でもっとも素晴らしい民族だという実感だ。元気を出そう!!

2013年2月1日                  根岸恒次(法人理事長)

Brog130128
かめに蓄めた雨水や池の水を飲む農村の子

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