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2013年6月

2013年6月25日 (火)

NPO法人設立10周年に思う

 本会は2000年1月、カンボジア支援を志す有志により任意団体として発足し、3年後の03年、NPO法人として再スタートした。
 4月20日、法人設立10周年を記念して、東京・新宿区内の「JICA地球ひろば」会議室において祝賀会を兼ねた活動報告会を開催、全国から40人以上の会員さんたちが参加してくれ、大いに盛り上がった。

 思えば13年前、私を中心とした数名の有志により本会を結成したが、13年の歩みは決して平坦なものではなかった。何度か「もうやめようか」と弱音を吐いたこともある。しかし、カンボジアにいる子どもたちの笑顔が私のささえになった。日本にいる多くの会員さんからの励みも大きなささえだった。

 カンボジアといえども、誰もが自由に活動できるわけではない。単発的な支援はともかく、継続的に活動するには2つのライセンスが必要だ。1つは、日本の「文部科学省」に当たる「福祉省」との契約。もう1つは「外務省」にNGO登録すること。本会は今年3月に「福祉省」と再契約した。期限は3年間(2016年まで)。外務省への登録も現在申請中であり、来月には完了する見込みである。こちらも期限は3年間だ。

 これらのライセンスを取得するには、裏の金が必要だ。途上国ならではの傾向だが、これを渡さないと手続きは後回しされ、終いには許可もしてくれなくなる恐れがある。ナンセンスなことだが、「郷に入っては郷に従う」ことが途上国での生きる道なのだから、仕方なしと諦めている。

 ともあれ、本会は現地ではメジャーな国際NGOとして活動している。そのパイプ役を果たしてくれているのが、国会議員のりー・ソン氏である。本会が活動を始めた13年前から、現地のアドバーザーとして折に触れ指導・助言しておられる。そのリーソン氏も、7月28日に実施されるカンボジア総選挙には出馬せず、後身に身を譲るそうだ。3期(15年間)に亘り国会議員として活動、その貢献を顕彰して、国王より勲章が贈られるそうだ。本会も11月に祝賀会を計画、感謝状を贈ることにしている。

 現地活動を順調に進めていくには、地元カンボジアの人たちとの信頼関係が欠かせない。 そのためには、私たちが足繁く渡航し、顔の見える支援と交流を行なうことが大切である。

2013年7月1日                    根岸恒次(法人理事長)

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勇退を決めたリーソン国会議員(中央)

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2013年6月17日 (月)

久しぶりに「エミ小学校」を訪問

 「21世紀のカンボジアを支援する会」がカンボジアで最初に学校の校舎を寄贈したのは今から10年前、2003年3月のことだ。当時、イラク戦争開戦のニュースが世界を駆け巡り、日本の空港は勿論各国の空港が厳戒態勢を敷く中で、不安を抱えつつカンボジアに旅立ったことを思い出す。

 寄贈してくれたのは、静岡県沼津市に住む武藤滋さん(当会の里親会員)と、奥様の笑子さん(故人)だ。2つの小学校にそれぞれ1棟ずつ、5教室の校舎を寄贈してくれた。

 そのうちの1つは、カンボジアの首都プノンペンから車で4時間もかかるコンポンスプー県オラル郡の山の中にある。当時は校舎がなくて、子どもたちが大きな木の下で勉強している写真を見た武藤夫妻が心動かされ、寄贈を思い立った。新小学校のネームを、笑子(えみこ)さんのお名前から、「エミ小学校」と命名した。

 5月23日、久しぶりにエミ小学校を訪問した。10年前の開校時は200人程度だった生徒数が、約2倍の400人を超えていた。さらに、敷地の中に中学校もできて、約200人が学んでいた。(2009年、欧州のNGO団体が寄贈)

 「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ決して大きな実を結ぶことはない。しかし、落ちて死ねば大いなる実を結ぶことができる。」-聖書の有名な御言葉である。

 武藤笑子さんは、校舎が完成した数年後病気で亡くなったが、笑子さんの心に芽生えた「一粒の麦」は10年経ったいま、中学校を含む600人もの子どもたちの学びの場として大きく花開き、実を結んだ。武藤夫妻の先見の明に感動を覚え、エミ小学校をあとにした。

 経済成長著しいカンボジアだが、子どもたちの教育環境は相変わらず劣悪だ。特に、校舎の老朽化は目に余るものがある。子どもの人口が急増しているカンボジア、慢性的な校舎不足が続いている。

2013年6月15日                        根岸恒次(法人理事長)

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笑子さんが寄贈した校舎で学ぶ子どもたち

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