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2013年6月17日 (月)

久しぶりに「エミ小学校」を訪問

 「21世紀のカンボジアを支援する会」がカンボジアで最初に学校の校舎を寄贈したのは今から10年前、2003年3月のことだ。当時、イラク戦争開戦のニュースが世界を駆け巡り、日本の空港は勿論各国の空港が厳戒態勢を敷く中で、不安を抱えつつカンボジアに旅立ったことを思い出す。

 寄贈してくれたのは、静岡県沼津市に住む武藤滋さん(当会の里親会員)と、奥様の笑子さん(故人)だ。2つの小学校にそれぞれ1棟ずつ、5教室の校舎を寄贈してくれた。

 そのうちの1つは、カンボジアの首都プノンペンから車で4時間もかかるコンポンスプー県オラル郡の山の中にある。当時は校舎がなくて、子どもたちが大きな木の下で勉強している写真を見た武藤夫妻が心動かされ、寄贈を思い立った。新小学校のネームを、笑子(えみこ)さんのお名前から、「エミ小学校」と命名した。

 5月23日、久しぶりにエミ小学校を訪問した。10年前の開校時は200人程度だった生徒数が、約2倍の400人を超えていた。さらに、敷地の中に中学校もできて、約200人が学んでいた。(2009年、欧州のNGO団体が寄贈)

 「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ決して大きな実を結ぶことはない。しかし、落ちて死ねば大いなる実を結ぶことができる。」-聖書の有名な御言葉である。

 武藤笑子さんは、校舎が完成した数年後病気で亡くなったが、笑子さんの心に芽生えた「一粒の麦」は10年経ったいま、中学校を含む600人もの子どもたちの学びの場として大きく花開き、実を結んだ。武藤夫妻の先見の明に感動を覚え、エミ小学校をあとにした。

 経済成長著しいカンボジアだが、子どもたちの教育環境は相変わらず劣悪だ。特に、校舎の老朽化は目に余るものがある。子どもの人口が急増しているカンボジア、慢性的な校舎不足が続いている。

2013年6月15日                        根岸恒次(法人理事長)

Brog130615
笑子さんが寄贈した校舎で学ぶ子どもたち

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