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2013年7月

2013年7月29日 (月)

水上生活村の小学校を初訪問

 カンボジアのほぼ中央に位置する、インドシナ半島最大の湖、トンレサップ湖は実に不思議な湖だ。雨季になるとメコン川の水位が上昇、トンレサップ湖からメコン川に注ぐトンレサップ川が逆流してトンレサップ湖に流れ込み、洪水を防止するのだという。自然界のこととはいえ、神の摂理を感じる。このような現象は世界でも南米のポロロッカとトンレサップ湖の2ヵ所だけだそうだ。
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 雨季になるとトンレサップ湖が肥大するので、水辺で暮らす漁民たちの住家は概ね船になっている。住家だけでなく、学校も病院も売店も、何もかも水の上に浮いている。その様子が日本でも時々テレビで放映されるのでご存知の方も多いが、実際に訪れる人は殆どいないようだ。
 そこで、思い切って7月12日、事前に予約を取り水上生活村を訪問、まずは小学校を訪問し、校長先生にインタビューを試みた。

 校長先生は、当会と國學院大學の学生さんたちが9月と11月に計画している小学校訪問を快く受け入れてくれた。お土産のリクエストを尋ねたところ、きれいな飲み水ができる小さなタンクと学用品に決まった。

 学校名は「メイチュレイ小学校」、1年生から6年生まで、243人の生徒が学んでいる。先生は9人。水上生活村に中学校がないため、進学希望者は陸へ上がって通学するそうだが、陸に親戚などがいない場合、進学を諦める子が多いと聞いた。 
 いずれにしても9月(國學院大學)、11月(ふれあいの旅)の訪問が待ち遠しくなった。11月に予定している「カンボジアふれあいの旅」の参加者を募集中、水上生活村の子どもたちと交流してみたい方はぜひご参加を。

2013年8月5日                         根岸恒次(法人理事長)

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船の上の小学校で学ぶ子どもたち

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2013年7月22日 (月)

5年に1度のカンボジア総選挙の結果は?

 7月のカンボジアは雨季になり、朝夕のさわやかな風が心地よかった。道路に掲示してあるデジタル温度計は、昨日の晩は23度だった。熱帯夜が続く日本よりも涼しいカンボジアだが、さすがにここは本物の熱帯、日中は35度を超える猛暑だが、湿度が低いので木陰はさわやかだ。
 だが、国民の気持ちは熱している。7月28日に5年に一度の総選挙があるからだ。
 91年の和平協定締結後、カンボジアは国連暫定統治機構の指導のもと、93年に初の総選挙を行なった。選挙監視ボランティアの中田厚人さんが、選挙をボイコットしたポルポト派に殺されたのもこの時だ。

 今回は5回目の総選挙、初回の選挙こそ2つの勢力が拮抗したが、その後は概ね、現政権である人民党が圧勝してきた。今回も人民党が圧勝かと思われたが、意外にも野党が善戦、プノンペンなどの都市部では若者に人気の野党(救国党)が過半数を取るだろうと予測されている。しかし、農村部に強い与党(人民党)の力は強く、与党圧勝の結果は目に見えている。

 それでも、若者を中心に政治に変化を求める国民の声が大きくなっているのも事実だ。その原因の1つが、給料の安さ。カンボジア経済は毎年6~8%の成長を維持してはいるものの、その利益は15%程度の企業家や高級官僚などに集約され、85%の労働者や農民は相変わらず低賃金の貧しい生活を強いられているという。

 その事実を象徴する出来事があった。7月12日、長期政権を率いるフンセン首相の父親が90歳で死去したが、その葬儀はシハヌーク国王の死去(昨年)に匹敵するほど大規模だった。民放のテレビ局は連日その様子を放送、関係者の車が動く度に道路規制がしばしば行なわれていた。仮に日本の首相の父親が亡くなっても、新聞に載る程度だ。

 国が成長することは結構なことだが、富の分配に配慮してもらわないと格差が広がる一方であり、いつか若者を中心に、大規模な抗議行動が起きかねない危険性をはらむカンボジアの政治情勢だ。

 そんなカンボジアだが、ここに来て日系企業や日本食レストランなどが相次いで進出している。来年6月にはプノンペン市内に「イオンモール」がオープンする予定で、それに釣られて日本のメガバンクも開設の構えを見せている。日本の駐在員や投資目的でカンボジアを訪れる日本人が急激に増えており、このところ中国や韓国にやられっぱなしの日本にとっては朗報だ。

 今年はカンボジアが民主化され、20年の節目の年だ。紆余曲折があったにしろ何とか平和が守られたこの20年間を自信と誇りに、カンボジア人にはこれからも国の平和と安定した社会作りに努力していただきたい。それが国際NGOの活動の前提であるから。

2013年7月25日                        根岸恒次(法人理事長)

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バイクでデモ行進する野党支持の若者たち

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2013年7月16日 (火)

第24回カンボジアふれあいの旅終わる

 7月3日から9日にかけて「第24回カンボジアふれあいの旅」が行なわれ、会員さんら12人が参加した。いつもながら、内容の濃い充実した旅だった。

 一行は7月3日、成田空港・関西空港・名古屋空港の3ヶ所から飛び立ち、韓国のインチョン国際空港で合流、夜10時半にカンボジアの首都、プノンペン国際空港へ着いた。

 7月4日、今回のメインイベント、小学校の図書館兼集会所の贈呈式に参加した。里親会員の石川桂さん(愛知県安城市在住)が、昨年3月に校舎を寄贈したトロパントム小学校(コンポンチャム県)に、今度は図書館兼集会所を寄贈したものだ。

 贈呈式には、旅に参加した12人のほか、カンボジア政府を代表して、シアン・ブン・レイン閣下(内務省大臣)が出席、地元民500人、周辺の小学校から約500人が出席した。 図書館を寄贈した石川さんは、「生徒たちはこの図書館を有効に活用し、おおいに勉強してください。また村人の皆さんもこの図書館を集会所として使い、交流に役立ててください」とあいさつした。
 5日、「クメール教育里親基金」が支援する里子の家を2グループに分かれて訪問した。
 里子に会った里親さんたちは、日本から持参したお土産をあげ、通訳を介して里子やその家族から生活状況などを熱心に聞いていた。

 6日は自由行動日、3人の会員さんは「アンコールワット観光」に、4人の会員さんは「ウドン観光」に出かけた。ほかの皆さんは思い思いに1日を過ごした。

 7日は、本会が運営する児童養護施設「夢ホーム」を訪問、17人の子どもたちと昼食を共にするなど、楽しいひとときを過ごした。

 8日は、プノンペン市内観光などをこなし、夜の便で帰国の途に。9日、インチョン経由でそれぞれの空港に帰着した。

 約1週間の旅はアッという間に終わった。事故や病気に罹る人もなく、有意義な日々を味わうことができ、感謝。特に、この時期のカンボジアは雨季になったこともあって、朝晩はとても涼しかった。日本は早々に梅雨明けし、猛暑が続いているというNHKのニュースを見て、もうしばらくカンボジアに滞在したいものだと言う会員さんもいた。

2013年7月15日                       根岸恒次(法人理事長)

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図書館贈呈式で民族舞踊のアプサラを踊る子どもたち

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