« 2013年11月 | トップページ | 2014年1月 »

2013年12月

2013年12月27日 (金)

新たな年に向けて

  今年もあと数日を残すだけとなり、時の早さを実感している。
 2013年は、本会にとって節目の年であった。

  本会は2000年1月に創立、約3年の準備期間を経て2003年1月、NPO法人として再出発した。あれから10年、今年の4月には「NPO法人化10周年記念祝賀会」を都内で開催、10年間の労苦をねぎらい、再出発に向けて気勢をあげた。

  本会の現地活動メニューは多岐にわたる。目的は一つだが、その実現のため過去13年間、様々な活動を展開した。その結果、現在の活動内容に集約された経緯がある。

  本会が最も重視している活動の一つが、カンボジアの農村に住む子どもたちが学校へ行くことが出来るよう、経済支援する「クメール教育里親基金」の運営である。2003年に創設し、早や10年が経過した。

  多くの途上国がそうであるように、カンボジアの子どもたち、とりわけ都会から遠い農村で暮らす子どもたちの教育環境はきわめて良くない。さすがに小学校の就学率は90パーセント以上だそうで、貧困などが原因で通学できない子どもの数は減少した。問題は入学後である。明確な数は不明だが、小学校、又は中学校を卒業できずに退学する子どもたちが、農村では約半数いるとみられる。その原因は貧困あり、家庭事情あり、本人の健康問題ありと色々だが、最たるは貧困な家庭を支える必要があるため、退学して工場に働きに行くケースの増加である。「クメール教育里親基金」では、子どもたちが少しでも長い間通学できるよう教育支援を続けており、おかげで多くの子どもたちが、今年も高校を卒業することができた。感謝である。

  両親や片親を亡くし、村での生活が困難になった子どもたちが安心して暮らし、通学することができるよう作られた児童養護施設「夢ホーム」は、09年1月に開設し、丸5年が経過した。現在、5歳から18歳までの子どもたちがここで暮らし、近隣の小・中・高校に通学している。早いもので、開園当初小学生だった子が、今年は6人が高校2年生になった。来年の10月には高校3年生、再来年は高校を卒業して、園から巣立つことになる。そろそろ、そのための準備も始めている。
20140105_dh000007_2
【元気な夢ホームの子どもたち】

  このほか、カンボジアの小学校や農村に井戸、遊具、サッカーゴールなどを贈る活動も行なった。今年から、トイレを寄贈する事業も始まり、カンボジアの民生支援、学校教育支援に力を注いだ。7月には、愛知県の石川桂さん(理事・里親会員)の協力で小学校に図書館を寄贈することができた。

  スポーツ振興にも貢献した。第6回小学校対抗サッカー大会(年に1度開催)を主催し、第4・5回地域交流卓球大会の開催を支援した。

  カンボジアへの訪問旅行も活発に行なった。「カンボジアふれあいの旅」は年3回実施、このほか多くの団体及び個人が本会経由でカンボジアを訪問、それぞれが個性溢れる支援・交流活動を展開した。「カンボジアふれあいの旅」では、微々たる支援だが小学校を訪問して子どもたち全員に学用品を提供した。

  国内でも、様々な活動を実施した。小さな活動を含めば枚挙にいとまがない。
国際協力の分野は、国が行なうODAと、民間が行なうNGOに大別される。NGOの数は全国で1万団体以上といわれるほど急増しているが、果たして現地で信用ある活動を行なっている団体がいくつあるのか、甚だ疑問である。詐欺まがいの活動もあるやに聞く。

  こうした活動は、支援者と事務局との信頼関係、現地と事務局との強固な協力関係が大切であることは言うまでもない。幸い、大勢の会員さんたちが本会を信頼・信用してくれ、今年も活動を無事終了することができた。課題も山積しているが、ここは一丸となり乗りきっていくつもりである。急がす休まず、マイペースで来年も宜しくお願い致します。

2014年1月5日 根岸恒次(法人理事長)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月20日 (金)

鈴木千雄さんの「もの作り技能講習会」20回記念祝賀会を開催

  愛知県あま市にお住まいの鈴木千雄(かずお)さんが、カンボジアで板金加工技術修得のための職業訓練プロジェクト「もの作り技能講習会」を始め、3年が経過した。講習会の回数が丁度20回に達したのを記念し11月3日、職業訓練棟のある「夢ホーム」(コンポンスプー県にある児童養護施設・本会が運営)において祝賀会を開催した。夢ホームの子どもたち、スタッフ、地元の関係者、ふれあいの旅参加者など約60人が集った。

  祝賀会は、1部(セレモニー)と2部(パーティー)に分けて行なった。1部のセレモニーでは、まず鈴木さんが「3年間の訓練期間中、たくさんの子どもたちが板金加工技術を学ぶことができてとても嬉しい。学んだ技術を生かし、将来自立につなげてほしい」とあいさつした。
 来賓では、コンポンスプー県の福祉局長さんが御礼のあいさつをしてくれた。子どもたちを斡旋してくれた地元中学校の校長先生も来てくれ、お二人には鈴木さんから、記念品として日本の七宝焼き物が贈られた。
 2部のパーティーには、「カンボジアふれあいの旅」に参加した25人の日本人の皆さんや
夢ホームの子どもたちなどが、楽しく交流した。

20131220__dh000116
【子どもたちに板金加工を教える鈴木千雄さん】

  鈴木さんは現在73歳、中学を卒業後板金加工会社に入社した。長期間丁稚奉公のあと独立、「鈴木工業株式会社」を設立した。10年前、会社経営を長男にゆずり、その後はカンボジア支援のボランティア活動を中心に余生を暮らしている。

  鈴木さんが初めてカンボジアを訪れたのは、JICAの一員として技術指導に当たった2003年、その後帰国してからもカンボジアの子どもたちのことが忘れられず、ピースボートで知り合った遠藤啓さん(静岡県伊豆の国市・本会専属のアマチュア写真家)の紹介で2004年11月に行なわれた「カンボジアふれあいの旅」に参加、以後本会の里親会員として活躍する傍ら、2007年3月には小学校の校舎を寄贈、2009年11月には夢ホーム内に自ら職業訓練棟を建設、翌2010年から職業訓練指導を始めた。

  鈴木さんは、「これからは体力と相談して、マイペースで訓練指導を継続したい」としている。来年7月より、訓練指導を再開する予定だ。

  鈴木さんは、平成16年11月、板金工としてよく職務に精励されたとして、天皇陛下より「黄綬褒章」を受章された。

2013年12月25日 根岸恒次(法人理事長)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月 6日 (金)

小学校対抗 第6回サッカー大会を開催

  カンボジアの子どもたちは、サッカーが大好きだ。野球などと違い、空き地とボール1つあれば、いつどこでも、誰とでもできる手軽なスポーツだ。カンボジアでは、サッカーはバレーボールと並んで人気がある。

  サッカーが好きなカンボジア少年が夢と希望を持てるようにと、本会は「カンボジアの子どもたちに夢と希望を贈る市民の会」(茨城県日立市)と連携し年に1度、カンボジア・コンポンスプー県内の小学生を対象に、小学校対抗サッカー大会を毎年開催している。

  11月2日~3日、その第6回大会をコンポンスプー県内の小学校で開催した。出場校は8チーム、小・中学校の先生に審判をお願いした。日本からは、「カンボジアの子どもたちに夢と希望を贈る市民の会」の皆さん(3人)と、第25回カンボジアふれあいの旅に参加したメンバーら、約15人が観戦、市民の会の皆さんは審判も務めた。

  試合はトーナメント方式の20分ハーフで行なわれ、PK戦もあって中々見応えがあった。本会が運営する夢ホーム(児童養護施設)の子どもたちが通う「タメイ小学校」が初優勝した。夢ホームに入園しているチョム君(6年生)がゴールキーパーとして大活躍した。
 閉会式では、「カンボジアの子どもたちに夢と希望を贈る市民の会」から、優勝カップ、サッカーボール、ユニフォームなどの賞品が選手たちに贈られた。本会からも、全チームに賞金を配った。

20131215_dh000105
【参加した全チームの子どもたちと】

  本大会も6回目を数え、すっかり定着した感があるものの、大会にかかる諸経費が毎年増えており、今後はスポンサー探しに力を入れる必要がある。子どもたちは、年に一度の本大会を楽しみにしていて、大会が近づくと練習に余念がないそうだ。子どもたちの喜ぶ笑顔見たさに、来年も開催できるように頑張ろう。

  最近の、カンボジア王国代表サッカーチームのFIFAランクは、207か国中188位。後ろから数えた方が早い。(日本は44位)カンボジアにもプロリーグがあって、10チームがしのぎを削っている。最近、日本人の指導により女子のプロサッカーチームもできた。

  気運は上昇中、いつか本会が支援する8校のサッカーチームから、日本のJリーガーが誕生することを夢みている。

2013年12月15日 根岸恒次(法人理事長)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年11月 | トップページ | 2014年1月 »