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2014年2月

2014年2月27日 (木)

カンボジアに井戸を掘り続けて11年

  本会では2003年から今日まで、カンボジアの農村や小・中学校に、手押しポンプ式井戸を239基寄贈した。約11年間、年平均21基もの井戸を掘り続けてきた計算になる。

  井戸作りの資金は、大半が個人又は団体さんからの寄付金によるもので、本会の活動費から支出しているものではない。いわば仲介者である。
 井戸が完成するまで、費用は現在17万円かかっている。数年前まで15万円で完成したが、現地の物価高騰、および最近の円安傾向により、今年から17万円に値上げさせていただいた。

  カンボジアで作る井戸もピンキリで、安価な井戸は3万円~5万円で完成するそうだが、地元民に聞くと耐用年数が短く、壊れたら修理が難しいと言っていた。汲み上げ式で土管を敷設するタイプの井戸もあるが、蓋がないので不衛生、深さも4~5メートルなので、新鮮な水は期待できない。見たことはないが、100万円以上する井戸もあるそうだ。

  本会が作る井戸は、深さが平均40メートル、水はきれいで飲むこともできるが、万一のことを考えて、ヒ素などの水質検査はかならず実施している。検査機関は、アメリカが支援する地元のNGO(RDI)、検査費用は1基につき2ドルと安価である。過去における水質検査の結果は、100%良好である。

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【井戸水を飲むカンボジアの子どもたち】

  カンボジアでは、都市部は水道が普及しているが、地方の農村に水道はなく、池や川の水、雨水に頼っているのが現状である。近年、世界各国のNGO団体が井戸を作り、村や学校にその数が増えつつあるが、必要な数には至っていない。

  カンボジアに井戸を作り始めて11年、初期に作った井戸がそろそろ寿命なのだろうか、故障して使えなくなったという報告がきている。そこで、今まで作った井戸を順番に巡り、総点検することにした。初期に作った井戸は水質検査もしていないので、併せて実施することにした。開始~終了まで1~2年かかる予定だ。

  世界に出ると、日本ほど水に恵まれた国はないことが分かる。アフリカなどはカンボジアの比ではない。水道水を飲むことができるなんて、世界に何カ国あるだろうか。

2014年3月5日 根岸恒次(法人理事長)

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2014年2月21日 (金)

今年は小学校の校舎が2つ完成します

  本会が仲介してカンボジアに校舎を建てたのは2003年が最初だった。あれから11年、現在2つの小学校で校舎の建設が進んでいる。会としては20番目、21番目の建設事業、今まで、1年間に2校を作ってきた計算になる。本会は決して大きい会ではないが、我ながらよく21校も作ってきたものだ。

  カンボジアには、小学校が約6、000校あると聞いた。人口の増加にともない、新設の小学校も増えているという。また、時の経過とともに老朽化、建て替えが必要な校舎が多いのが実情だ。現在建設中の2つの校舎も新設ではなく、木造校舎の建て替えである。

  校舎を贈る小学校の選定には苦労している。寄贈を申し出た日本人のドナーさんからすれば、せっかく作る校舎なので、現地の要望をよく聞き真に必要な場所を選んでほしいと常に念を押される。一方、校舎を要望する学校からは、その必要度がいまひとつ低いのにもかかわらず(すでに立派な校舎があるのに)、なにやかやと理由をつけて依頼してくる。
そこをきちんと見極めることが、仲介するNGOの大きな役割である。

  校舎の建設に至る審査基準は、第1に、その地域が今後発展し、校舎を利用する子どもたちが増加するか否かである。先細りの地域に作ってはもったいない。第2に、現時点で校舎が不足していて、緊急度が高いかどうかの判断である。もちろん、確定するまで何度も現地に足を運び、リサーチすることが必要だ。第3は、学校の先生やその地域に住む住民たちの教育に取り組む姿勢、熱心さ。最初のリサーチにもかかわらず、校長先生が別の用事で不在だったりすると、まずその段階でふるいにかけられてしまう。

  校舎を作る学校が決まれば、建設業者の選定に入る。「安かろう悪かろう」では困るので、多少は高くても丈夫で長持ちする校舎を作ってきた実績のある建設業者に依頼している。
 過去11年の間、建設を依頼した業者は5社以上にのぼるが、一番困ったのは工事が遅れて、建物が完成していない中で完成のセレモニーを実施したことだ。このような事態が過去において2度あった。完成セレモニーには寄贈者を始め、大勢の日本人が出席することが多く、仲介した私の顔は丸つぶれであった。

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【新校舎建設の着工式に出席(2014年1月14日)】

  この11年間で19の校舎を作ったが、どの校舎も愛着があり、時々校舎を訪問しては寄贈してくれた方々にレポートしている。19校の中には、地雷原の真ん中に作った校舎あり、プノンペンから5時間かかる山の中に作った校舎ありと、様々だ。都会から離れた、貧しい地域にニードが集中していて、他のNGO団体が見向きもしない辺境に作るのが本会のスタンスでもある。

  カンボジア政府の話しでは、中学校・高等学校の校舎についてはできるだけ国で作るも、小学校については国際NGOに建設を依頼しているという。校舎を希望する小学校はまだまだ多く、皆様のご支援を頂けたら幸いである。

2014年2月25日 根岸恒次(法人理事長)

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2014年2月 3日 (月)

一月のカンボジアは寒かった!?

  1月も、大勢の会員さんと共にカンボジアを訪問した。二本松ロータリークラブ、桑原淑子さんとお友達、佐々木テルさん親子、中野勝さん、榎戸徹彦さん。それぞれ目的を持ち、真摯に活動してきた。

  1月の日本は厳寒だが、カンボジアも負けじと低温だった。カンボジアには乾季と雨季しかないと思っていたが、緩やかな春夏秋冬があるのでは?と思うほど、日本人にとって涼しく快適だった。
 道路に設置したデジタルの温度計が、朝方16度を示していたが、カンボジア人にはオーバーを羽織るほどの寒さだという。夢ホームの園長さんが分厚いコートを着ていたので聞くと、近年にない寒さだそうだ。異常気象なのだろうか。

  カンボジアは11月~5月が乾季、滞在中、一滴の雨も降らなかった。そのためどこへ出かけてもほこりっぽく、喉を傷めてしまった。乾季のカンボジア訪問は、うがい薬とマスクが必要なアイテムだと再認識した。

  相変わらず交通事故が絶えない。目の前で人が轢かれる現場を見た。交通渋滞も半端ではない。狭い路地に迷い込んだら、抜け出すのに1時間かかった。「ゆずれ!そっちこそ!」とドライバー同士の怒鳴る声、やたらクラクションを鳴らす習慣、カンボジアへ行くと忍耐強くなる気がする。まさにアジアの喧騒だ。

  こんな光景もあった。レストランで食事していると、注文したのに料理が遅いと、業を煮やした客がレストランの飾り物に火をつけた。日本なら警察が来て即逮捕だが、その後店長がなだめに入り、やっと落ち着いたようだ。イライラする人が多くなった。

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【中野理事(左)、現地スタッフたちと会食する】

  カンボジアへ通い始めて18年、随分変わったと思うことあれば、相変わらず貧しい農村、スラムもある。あと何年カンボジアへ行けるのか?「もう年だからそろそろ卒業したら?いや、まだやることが山積みだ!」と2つの心が絶えずぶつかっている。

2014年2月15日 根岸恒次(法人理事長)

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