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2014年5月

2014年5月30日 (金)

ボランティアライフを楽しもう

 5月のカンボジア訪問旅行は、鈴木千雄さん(愛知県あま市・里親会員)と一緒だった。
 鈴木さんは板金加工をメインとする技術屋さん、現代の名工100人に選ばれ、2004年には天皇陛下より黄綬褒章を受章した偉い方である。

 鈴木さんが本会に加わったのは2004年のこと。ピースボートで知り合った遠藤啓さん(静岡県伊豆の国市・会員)の紹介で、ふれあいの旅に参加した。
 以降、本会の里親会員として3人の子どもを教育支援、2007年には、シェムリアップの小学校に校舎(5教室)を寄贈した。

 さらに2009年、本会がコンポンスプー県で運営する児童養護施設「夢ホーム」に職業訓練棟を寄贈、以後隔月に夢ホームを訪問し、板金加工技術を子どもたちに指導した。
 職業訓練のための訪問回数が20回になったのをひと区切りとし、昨年11月に定期訓練は終わったが、今年からは随時渡航し、小規模な職業訓練を継続している。

 今回の訪問旅行でも鈴木さんは夢ホームに3泊し、子どもたちやスタッフから要望のあった行水用たらいを、子どもたちと一緒に2つ製作した。さっそく、子どもたちは行水し、大喜びしていた。
 予想外に喜ばれたので、鈴木さんは今年の9月にカンボジアを訪問する際、鈴木さんが教育支援している里子の家にも、行水用たらいを寄贈したいと言っている。

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【鈴木さんが作ったたらいで行水を楽しむ夢ホームの子どもたち】

 鈴木さんは今年74歳、会社を息子さんに譲り、悠々自適に余生を楽しんでいる。
 余生の過ごし方は人により様々だが、鈴木さんのようなボランティアライフをお奨めしたい。

 5月6日、久しぶり荒川智子さんにカンボジアで会い、夕食をご一緒したが、荒川さんも鈴木さんと同様、十年以上にわたりカンボジアの幼稚園で、ボランティア活動を続けている。 70歳を過ぎた今でも毎年一度はカンボジアに行き、幼稚園の先生を教育指導している。
 荒川さんも本職は保育士だ。

 人は、自分の意思にかかわらず生まれ来て、時期がくれば命が終わる。地球が誕生して46億年、人類(猿人)が誕生して7百万年といわれている。私たちは繰り返しの中で、ほんの一瞬、この世に存在している。ほんの一瞬であっても、蛍のように一時の輝きを失いたくないものだ。

         2014年6月10日 根岸恒次(法人理事長)

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2014年5月28日 (水)

毎年、深刻な洪水被害が起きるコンポンチャム県を訪問

 日本で起きる自然災害といえば地震、津波、台風、噴火と様々だが、カンボジアではなんといっても洪水であろう。2~3年前、隣国タイが大洪水に見舞われたことは記憶に新しいが、あの時、カンボジアも大洪水だった。

 大河メコンを抱えるカンボジアでは、毎年雨季の終わり頃になると、決まって洪水が発生する。特に、メコン川が流れるカンボジアで最も人口が多いコンポンチャム県(2008年の調査では168万人)では、メコン川沿いの村が深刻な洪水の被害にあっている。

 洪水が起きる原因は色々あるが、メコン川上流(中国など)における樹木の伐採、ダム建設などが影響しているとの報告もある。地元民に聞けば、昔に比べると最近、洪水被害の度合いが増しているという。

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【洪水により黒い部分まで水に浸かる建物】

 5月7日、小学校建設候補地のリサーチのため、コンポンチャム県の小学校を訪問した。この小学校では毎年のように洪水に見舞われ、ひどい年で2メートル、少ない年でも1メートル浸水するという。時期は9月~10月、約一ヶ月間以上浸水したままだそうで、校舎の損傷が激しそうだ。訪ねた小学校の校舎もぼろぼろで、いつ壊れてもおかしくないほどの損傷を受けていた。

 この小学校では、2~3メートルの高床式校舎建設をNGO団体などに何度も要請したものの、下駄を履かせた分費用がかかるので、断られ続けているそうだ。
 本会としても、この小学校に高架式校舎を作ってくれるドナーを探しているところだ。

 私は日本人だが、その自覚は薄い。かといって愛国心がない訳ではないが、日本人である前に、一人の人間として、困っている人がいれば地球上のどの地域にでもはせ参じたい気持ちはある。しかし人間の行動には限りがあるので、カンボジアとの縁がある以上、そこに住む人たちに手を差し伸べていこうと思う。

         2014年6月5日 根岸恒次(法人理事長)

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2014年5月15日 (木)

猛暑の国カンボジアから

 5月5日、カンボジアに入国した。
 今回の滞在期間はいつもより1週間ほど短い。
 その理由の一つが、カンボジアは祝日が異常に多く、祝日に滞在していても学校を始め大半がお休みなので、活動に支障が生じるからだ。日本も最近は祝日が増えたが、カンボジアに比較すれば大したことはない。

 例えば5月だけでも、1日=メーデー、13日~15日=国王誕生日、17日=何だか分からないが、祝日、13日は国王誕生日とお釈迦様の誕生日が重なり、二重の祝日だ。勿論土・日は休日である。

 二つ目の理由は、体力の衰え。
 私はこの数年間、隔月にカンボジアを訪問してきたが、齢も65歳を過ぎて高齢者の仲間入りを果たし、体力もやや衰え始めたので、滞在期間の縮小とともに、来年からは年5回、さらに再来年からは年4回と、訪問回数を減らしていく考えだ。 
 気力は衰えていないつもりだが、さすがにこの暑い国では、高齢者は体調管理しながら自重気味に活動していくことが求められる。

 特に、今年の5月はいつもの年より暑いと、カンボジア人スタッフが話していた。日中の気温は軽く40度を超え、立っているだけでクラクラするほどの猛暑が連日続いていた。日本にいてはビールを殆ど口にしないが、カンボジアでは仕事の後のビールがなんと美味しいことか!

 三つ目の理由は、本会のカンボジア人スタッフが成長しており、ある程度は任せることができるようになったこと。私がわざわざカンボジアまで足を運ばなくても、現地からの情報や映像はメールやスカイプで瞬時に送信することが可能になったことも大きな理由だ。ここ数年の劇的な環境の変化に驚くばかりである。

 今回の旅は、学校の校舎建設がらみで、地方の小学校を訪問する機会が多かった。どの小学校を訪問しても校舎の老朽化が顕著に現れており、沢山の小学校から校舎建設の要望を聞いてきた。井戸の要望も相変わらず多い。

 翻って日本に目を向けると、“振り込め詐欺”の被害総額が年間数十億円(累計では数百億円か?)
に達するという。カンボジアで小学校の校舎が三千棟以上建てられそうだ。

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【日本からの支援を感謝する小学校の生徒たち】

 認知症の行方不明者が1万人もいるという。カンボジアでは、認知症になる前に病気で死んでしまうと、カンボジア人スタッフが話していた。

 高齢化に伴なう多くの課題を背負う日本と、18歳以下の人口が半数近くを占める若者の国、カンボジアが抱える課題は全く異質のものであるが、相互に協力し合って対応できることがないだろうか、模索している昨今である。

2014年5月25日 根岸恒次(法人理事長)

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2014年5月 2日 (金)

六十の手習い、語学に挑戦してみませんか?

 本会のカンボジア人スタッフ、ピン君(男)とボレイさん(女)は、プノンペン大学日本語学科の学生でもある。昼間は本会事務所で働き、夜は大学に通っている。幸いなことに、本会事務所はプノンペン大学に近く、通学時間はバイクで20分程度。2人の住まいも事務所内なので一日一往復で済む。

 最近、多くの日系企業がカンボジアに進出しており、その影響もあるのか、日本語を学ぶカンボジア人青年が増えているそうだが、日本語学校はまだまだ少ない。

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【日本語を学ぶカンボジアの学生たち】

 また、日系企業の進出やカンボジアに滞在する日本人青年が増えている関係で、カンボジア語を学ぶ日本人が増えたそうだ。かういう私もその一人(青年ではないが)。自己流ではあるが、カンボジア人が身近に沢山いるので、ネイティブなカンボジア語を多少話せるようになった。しかしそのレベルはまだ序の口である。

 「あなたはカンボジアで何語を話すのですか?」と、よく聞かれる。基本的に日本語は使えないので、ブロークン英語と、多少覚えたカンボジア語、あとは身振り手ぶりで。幸いにもカンボジア人の英語力は高く、第二母国語のようになっているので、少しでも英語を話せることは大きな武器となる。そんなわけで、現地の人たちとの会話は、英語とカンボジア語のちゃんぽん語とでも言おうか。

 カンボジア語は、英語と同じく主語→動詞→名詞なので、単語さえマスターすれば、意外と上達するものだ。単語の暗記は、日本語がらみで覚える。例=ガス欠のことをカンボジア語では「オッサン」と言う。「オッサン、ガソリン売って!」(笑)。
 また、日本語と発音が似ている単語もある。噛む=カム、夜=ヨップ、とこんな調子で覚える。暑いことを「クダウ」と言うが、何となく暑そうな言葉だ。

 カンボジア、特に首都のプノンペンは国際都市である。カンボジア語、英語、中国語、朝鮮語、ベトナム語、タイ語、日本語などが日常飛び交っている。だから、商売するカンボジア人にとって、2~3ヶ国語を喋れないと、生活に困るのだ。必死になって語学を勉強する。いいのか悪いのか、島国日本にいれば日本語だけ喋れば生きていけるので、日本人の語学力は一向に上がらない。
2020年、東京にオリンピックがやってくる。この機会に、あなたも外国語に挑戦してみてはいかがだろうか?

2014年5月15日 根岸恒次(法人理事長)

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