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2014年7月 3日 (木)

信用は大きな財産、私にはこれしかない

 私は2000年1月に本会を立ち上げたが、それ以前に約4年間、他団体のカンボジア支援活動にボランティアとして関わっていた。それなりに充実した4年間だったが、何か物足りなさを感じた私は一念発起、区切りよく2000年1月に本会を立ち上げた。
 創立当初のメンバーは10人にも満たない小さなグループだったが、結束して活動を展開した結果支援の輪が徐々に広がり、2003年1月には東京都よりNPO法人の認証を受けることができた。

 何でもそうだが、ことを始めるには相当なエネルギーが必要だ。ロケットを打ち上げるようなものだ。会を作った時私は丁度50歳、肉体的、精神的にギリギリの年齢だった。65歳になった今では、とても出来ないことだ。
 しかし幸いにも、ボランティアとはいえ4年間の活動実績があった。この間に培った現地の人たちとの厚い友情、信頼関係を活かし、本会創立後も順調に実績を積み上げることができた。

 もちろん、今に至るまで、相当な苦労があったことはいうまでもない。活動資金のこと、会員獲得のこと、現地パートナーのことなどなど、頭の痛い難問山積の日々だった。4年間の実績があったにせよ所詮ボランティア活動、一国一城の主となった今、いざというときに助けてくれる人は誰もいなかった。自らが先頭に立ち、道を切り開くしかなかったが、自らを苦境に追い込むことが信じられないパワーを生む源になることも学んだ。

 大事なこと、それはやる気、勇気、根気。私は日本人、精神論が好きだった。しかし、精神論はお金を産んでくれない。「最後は金目でしょ」と言って謝罪した大臣がいたが、本音を口外してはいけない。内心皆そう思っているのだから、心の内に留めておけばよかったのだ。私にとってもお金=活動資金は大いに必要、この世知辛い世の中、財布の紐を中々ゆるめてくれないのが実情だが、「米つきバッタ」のように支援の必要性を訴えつつ、今にたどり着いたわけだ。

 振り返ってみると、金脈も人脈もない、一介のサラリーマンだった私がこうして活動できる根底は、やはり信頼関係だと思う。私のような者を信頼してくださり、カンボジアに建設した校舎は20校、井戸は250基、遊具は30校、最近始めたトイレ建設もすでに10箇所、教育支援している子どもは350人、児童養護施設「夢ホーム」も作った。

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【井戸の贈呈式に出席 小学校の先生たちと記念撮影(2012年11月 写真提供=遠藤啓様)】

 しかし、折角構築した信頼関係も一夜にして壊れることがある。一瞬の油断が命取りになった例は枚挙にいとまない。心したいものだ。

 小さな種が芽生えて苗木となり、やがて実のなる木に成長した。しかし、水や肥料をあげてくれたのは、数多くの支援者の皆さんだということを決して忘れない。

           2014年7月20日 根岸恒次(法人理事長)

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