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2014年11月 4日 (火)

カンボジアの教育事情について

 カンボジアにおける小・中・高校の新学期は例年10月だが、今年は一ヶ月遅れて11月から。さらに、国民の祝日が11月初旬に集中しているため、新学期は11月中旬になりそうな気配だ。
 全国各地で発生した洪水被害の影響を考慮し、カンボジア政府が決定したそうだが、通常7月下旬から長い休みに入っているので、3ヶ月以上の長期休暇になった。子どもたちは喜んでいるが、教育に力を入れている日本ではあり得ないこと。教育の遅れが心配だ。

 そうかと思えば、カンボジアでは進級や卒業には意外と厳しく、成績が悪かったり、出席日数が足らなくて、留年する子どもたちが結構いるようだ。

 カンボジアの就学率は近年向上しており、小学校の場合は90%を超える。しかし中学校になると70%程度に落ち、さらに高校になると50%を切ってしまう状況だ。
 しかも、卒業を待たずして学校を退学、家計を助けるため縫製工場などに働きに出る子どもたちが多くなっている。

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【1ヶ月遅れの新学期がスタート】

 NHK海外ニュースで、カンボジアにおける高校の卒業試験が話題になっていた。
 カンボジアでは高校の卒業試験を政府が実施しており、例年80%が卒業試験に合格するそうだが、7~8年前からカンニングが横行したため、試験管理を徹底したところ、合格率が26%に激減したという。これはまずいと追試試験を行なったものの、やはり合格率は18%だったそうだ。カンボジア政府、高校生双方が頭を抱えている情景が目に浮かぶ。

 近年、カンボジアは海外投資の対象として脚光を浴びている。しかし、受け入れには人材育成が急務だ。語学、パソコン、会計、接客など、ありとあらゆる分野が有能な人材を求めている。幸い若者の数が圧倒的に多い国、やる気次第でいくらでも夢を実現できる国である。

 親のない子や貧しい家庭の子どもたちが学校へ行けるようにと、本会が10年前に始めた教育里親制度の恩恵を受け、当時小学生だった子どもたちが、中学や高校を卒業する時期になった。中には里親さんの支援を受け、働きながら大学に通っている子もいる。
 国という垣根を超え、教育支援してくれている教育里親さんを、子どもたちは心から感謝している。

 カンボジアの子どもたちを教育支援する「クメール教育里親基金」では、現在約350人の子どもたちを教育支援している。まだまだ沢山の子どもたちが支援を希望している。
 関心ある方、支援をお考えの方は本会事務局へ。(℡03-3991-2854)

          2014年11月10日(月) 根岸恒次(法人理事長)

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