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2015年5月11日 (月)

アケミさん、ありがとう

 本会会員の今紀子さん(東京都渋谷区在住)から、会報掲載用に原稿が届いた。いずれ会報に載る予定だが、次号の発行が7月になってしまうため、まずはブログで紹介させていただくことにした。
 今さんは十数年前より、ほぼ毎年「カンボジアふれあいの旅」に参加、旅を盛り上げてくれる貴重な存在。会報にも度々投稿し、好評を得ている。
 今回のテーマはカンボジアではなくスリランカだが、同じ仏教国で親日家が多く、隔年開催の「4団体合同写真展」に参加しているスリランカ人僧侶のダンミッサラさん(東京都八王子市在住)とは、長い間交流を続けている。
 文中のアケミさんには、一度スリランカをご案内していただいたことがある。最近はご無沙汰していたが、昨年ご病気で亡くなった。心からご冥福をお祈りいたします。


「アケミさん、ありがとう」

 私がアケミさんと知り合ったのは、根岸理事長の新聞記事がきっかけだった。
 アケミさんは、スリランカでボランティア活動をしていた。2~3回ご一緒させていただいたことがある。その中で、特に印象に残っていることを書いてみたい。
 10年ほど前、スマトラ沖地震の発生でスリランカも津波の被害を受けた。アケミさんの支援する学生たちは、ほとんどが北のエリアに住んでいた。
 学生たちの身を案じたアケミさんは、会いに行くことにした。しかし、そこはスリランカ(シンハラ)人さえ寄りつかないという「タミールの虎」の本拠地なのだ。そして何故か応援団に、私が指名されたのだ。
 私たち2人(プラスタミール人運転手)は、「通行手形」をもらうため「タミールの虎」の事務所に乗りこんだ。バラックの粗末な建物だった。アケミさんは緊張していたが、私は髪にお花を差したりしてボーッとしていた。
 ふと気がつくと、二階から目の鋭い男たちが私たちを凝視していた。私たちは監視されていたのだ!私の髪飾りが功を奏したのか「通行手形」はすんなりもらえた。北のエリアは、タミール兵が銃を担いで巡回していた。
 私がカンボジアのボランティアツアーに参加した頃は、カンボジアは落ち着きを取り戻していた。根岸理事長は、まだポルポトの残党が暗躍していた危険と紙一重の頃から、ボランティア活動を続けてこられた。その土台があればこそ、私たちは安心してボランティア活動に参加できるのだ。そのことを決して忘れてはならない。
 残念ながらアケミさんは、昨年ご病気で亡くなられた。ボランティアの心意気を見せてくださったアケミさん、本当にありがとうございました。

20150525_0001
【津波で校舎を流され青空教室で勉強するスリランカの子どもたち】

          2015年5月25日(月) 根岸恒次(法人理事長)

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