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2015年12月

2015年12月28日 (月)

この一年、支えてくれてありがとうございました

 2015年(平成27年)も、あと数日を残すのみとなった。あっという間だった反面結構長くも感じ、それなりに有意義な一年だった。あなたはいかがでしたか?

 年をとると一年が早いとよくいわれる。確かに子どもの頃は長かった気がする。しかし一年の長さは今も昔も同じ。要は過ごし方であって、忙しく動き回っていれば短く思い、退屈で暇をもてあましていれば長く感じることだろう。

 本会も充実の一年だった。特に現地活動においては、カンボジア人スタッフが定着して、日本のスタッフと連携し、とても良い仕事をしてくれた。

 ネット環境が急速に発達したことも大きい。現地事務所(プノンペン市)と東京本部(練馬区)は、ほぼ毎日スカイプで情報を交換している。メール併用で迅速かつ正確な仕事が可能になった。EMS(国際スピード郵便)の普及もすごいことだ。昔はカンボジアに荷物を送るのに1ヶ月かかっていたのが、今は2日もあれば、荷物が届いてしまう。

 しかし、どんなに機器が発達しても、情報は生のほうがいい。現場に行き、つかんだ感触をできるだけそのままにお伝えすることが大事と、今年も隔月にカンボジアを訪問した。今や定期便となり、教育里親さんから里子への贈り物を届けたり、里子からの手紙を教育里親さんに届けたりしている。隔月に発行する会報「アンコールワット」も、現地から情報を仕入れてこなければ、白紙のまま送ることになってしまうのだ。

 残念だったのは、今年も多くの会員さんを見送ったこと。山口信正さん(東京都)、角田勲さん(東京都)、園田建次さん(群馬県)、高田都悠子さん(札幌市)、青山悦子さん(富山)、蓮見町子さん(横浜市)。皆さん、熱心にカンボジアを支えてくださった。

 今年の活動を終えるに当たり、会員の皆様をはじめ、この活動に興味を示してくれた多くの方々に、あらためて感謝の気持ちを捧げたい。

 さて来年は、早々に1月7日からカンボジア訪問を予定している。いつまで行けるか分からないが、健康である限り、また本会が存続する限り、カンボジアと日本の往来を続けるつもりである。

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【明るく元気な夢ホームの子どもたち(写真提供=遠藤啓様)】

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【笑顔が素敵な村の子どもたち(写真提供=遠藤啓様)】

          2016年1月11日(月) 根岸恒次(法人理事長)

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2015年12月24日 (木)

やはり平和が一番、来年もそうあってほしい

 今年も残り少なくなり年賀状の宛名書きを始めたが、今年は喪中はがきが15枚も届いた。次は私の番かな?と思わせるハイスピードで、友人・知人が天国に旅立った。

 残念なことが一つ、今年亡くなったにも拘らず、喪中はがきが届かなかった友人がいた。
 色々と想像してみた。残された家族(特に奥様)との関係はどうだったのか?友人には悪いが、奥様にとり良き夫ではなかったのかな?そうだとしても、喪中はがきは出してあげないと、沢山の年賀はがきが舞い込むことになるのに・・・。明日はわが身か?

 私も12月に67歳になった。約700万人といわれる団塊世代(昭和22年~24年生まれ)が、とうとう全員年金受給者になった。高度経済成長期を支えた我々にとり、年金受給は当然のこととはいえ、将来につけを回す形で年金を享受しているわけで、支え手になっている若い世代からは、当然反発の声が多く聞かれる。

 しかし、もう少し辛抱してほしい。なぜなら、あと20年~30年すれば700万人が大量死するので、若い世代も年金を享受できるだろう。(金額は保証しないが・・・)

 では、カンボジアはどうなっているのだろうか?
 カンボジアには、公的年金、保険は存在しない。生活保護もない。介護保険など夢のまた夢だ。高齢になって働けなくなったら、家族や親戚が面倒をみるしかない。保険もないので、病院の治療費は全額本人負担である。暮らしていけない人々は路上の物乞いとなる。

 よくしたもので、カンボジア人は物乞いにお金を与える習慣があり、結果的にこれが生活保護になっている。カンボジアには、家族や地域社会が高齢者をケアする習慣が残っており、公的制度がなくても何とか暮らしていけるのだ。それが理想なのかもしれない。

 カンボジアの人口は1531万人、高齢化率(65歳以上)は人口のわずか4%、反対に0歳~14歳が31%、日本が抱える少子高齢問題は、今のところ全く存在しない。合計特殊出生率も2・86人(2013年)、20年前より下降しているが、まだまだ子どもが増えそうだ。

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【元気な高齢者の皆さん】

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【まだまだ増える子どもたち】

 問題は教育制度。生まれてくる子どもたちがまっとうな教育を受けることができるよう、国に配慮をお願いしたい。小学校を中退して働かせるような国では、いつまでたっても先進国にはなれない。

 平均寿命も伸びている。1980年に29歳だったのが、2013年には71・75歳になった。ポルポト政権崩壊後、平均寿命が急速に伸びたことは、やはり平和が一番ということだ。日本も平和になってから人口が増え、寿命が伸びた。平和のありがたさ実感する年の瀬である。

          2016年1月4日(月) 根岸恒次(法人理事長)

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2015年12月16日 (水)

入学より卒業するのが難しいカンボジアの高等学校

 カンボジアの教育制度は日本と同じ6・3・3制で、最初の9年間(小・中学校)は義務教育となっている。このことは憲法にも規定されているが、就学率は小学校が69%、中学校に至っては17%と低くなっている。(2011年調べ、外務省のHPから)

 さらに高校になると、2011年の就学生徒数は学齢期人口の10%にすぎないという統計がある。高校の数もカンボジア全土で約350校と少なく、多くが都市部に集中している。

 狭き門の高等学校だが、更なる難問が発生した。カンニング問題である。
 カンボジアの高等学校では、卒業時に国家試験を受ける。この試験に合格しないと卒業証書がもらえないため、大学に行くことも叶わなくなる。そのため、事前に試験問題が漏洩したり、試験の監督者に賄賂を渡してカンニングを見逃してもらうなどの不正行為が横行し問題になっていた。

 日本の文部科学省にあたる「教育・青年・スポーツ省」は、こうした不正行為を撲滅するため取り締まりを強化したところ、昨年の合格率は25%に激減、今年は少し改善されたものの、55%にとどまった。(受験者数=8万3千人、合格者数=4万6千人)

 カンボジアの高校の必須科目は、国語・数学・歴史・生物・英語(またはフランス語)・化学など。体育・芸術などの選択科目があるが、設備や教材が不足していて、行われていない高校が多い。
 授業は午前・午後の2部制になっており、どちらかの時間帯を選ぶ。午前が7時~11時、午後が1時~5時。学習時間が少ないので、生徒たちは空いた時、塾に通って補講している。

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【高校3年生になった夢ホームのトンヘアン君(ソカーポリー高等学校)】

 こうした学習環境を考えると、いかに努力しようとも生徒の学力向上を期待することは酷に思える。カンニングなどの不正行為は許されないことだが、国家試験のハードルをもう少し下げてあげないと、結果的に高校生の意欲が削がれることになってしまうだろう。

 若い人たちが夢を持ち、努力が報われるカンボジアの教育制度であってほしい。

          2015年12月28日(月) 根岸恒次(法人理事長)

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2015年12月14日 (月)

カンボジアにも海があるんです

 カンボジアには海がないと思っている人が多いらしいが、僅かながら国土の西側に、約300キロメートルほどの海岸線がある。北からコ・コン、シハヌークビル、ケップ国立公園と、有名なリゾートが3ヶ所ある。北はタイ、南はベトナムに挟まれている。

 中でも人気なのが、シハヌークビルだ。この数年で新しいホテルやレストランが誕生しており、ビーチを取り巻く環境が大きく変わろうとしている。

 シハヌークビルには、7つの代表的なビーチがある。カンボジア人に人気なのが、オーチティルビーチ。週末になると、車で4時間かけ、多くのプノンペン市民が訪れる。私もカンボジア人と一緒に何度か訪れたが、ワイワイ騒ぐのが好きなカンボジア人、それなりに楽しいが、リゾートを満喫する雰囲気ではない。

 対して、欧米人に人気なのが、オートレスビーチ。オーチティルビーチの南東に隣接し、長さ3キロメートルにわたって広がる白い砂が魅力的だ。市街地から丘を越えてビーチに至る道が最近開通したばかりで、オーチティルビーチのように混雑することもない。

 10月、私の友人がこのビーチにホテルをオープンした。「Mary Beach Hotel & Resort」
という。部屋から海が見える、ロマンチックなホテルである。

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【部屋から海が見える「Mary Beach Hotel & Resort」】

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【白砂がきれいなオートレスビーチ】

 活動も一段落した11月16日~17日、プノンペンから「メコンエキス」という日本人経営の高速バンに乗り、シハヌークビルへ。最近、プノンペンとシェムリアップから空路も開通したが、値段の安い高速バンがお奨めだ。(外国人は往復26ドル)

 なにしろ静かなビーチが売り。お客様のほとんどが欧米人、1週間以上連泊する人もいるそうだ。せっかちな私は1泊だけだったが、次回は2~3泊し、ビーチでコーヒーを飲みながら、本でも読んでリラックスしたいものだ。

 朝食が最高だった。今まで、数え切れないほどカンボジアで泊まったが、こんなに美味しい朝食は初めて。パンが新鮮で柔らかく、コーヒーもうまい。骨休みに一度訪問してみては?

【Mary Beach Hotel & Resort 】URL:http://www.mary-beach-hotel.com/

          2015年12月21日(月) 根岸恒次(法人理事長)

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2015年12月 9日 (水)

「メコンの風に吹かれて」出版記念祝賀会を開催

 本会の公式ブログ「メコンの風に吹かれて」が一冊の本になった。

 ネットが普及した今日だが、誰もがネットを見ているわけではない。一人でも多くの目にふれる媒体はやはり本である。パソコンを開かなくても、そばにあればいつでも読める利点がある。捨てない限り、本は半永久に存在する。

 200頁に満たない小さな単行本だが、カンボジアをテーマにしているので、初心者には良い教材になるだろう。過去に掲載したブログの中から80編を厳選した。

 中身はさておき、表紙も気に入っている。カンボジアの象徴ともいえる砂糖椰子(さとうやし)と田園風景。これに痩せた牛が加われば3拍子そろったのだが、残念ながら撮れずじまいだった。次に挑戦したい。

 章立てについて、随分悩んだが流れを重視するため、時系列とした。次回はカンボジアの文化・経済・政治などに区分し、より読みやすくしたい。

 拙書の出版を記念し、12月5日にささやかな出版を祝うパーティを開催した。例年この時期に開催する本会の忘年会も兼ねており、30人の会員さんらが横浜のレストレン「サンアロハ」に集った。私が関わる2つのNPO法人からも参加してくれた。

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【年に一度の楽しい忘年会を兼ねて開催】

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【認定NPO法人日本雲南聯誼協会 初鹿野恵蘭理事長から花束をいただく】

 遠くは京都・青森・奈良・愛知・宮城からも会員さんが参加してくれた。出版を祝うというより、年に一度の忘年会がお目当てだ。2次会、3次会も行われ、久しぶりに親睦を深めたようだ。

 今年度に予定している本会の行事もこれがラスト、あとは会報「アンコールワット」を発行し、会員の皆様にお届けするのみ。ささやかな充実感に浸っている昨今だが、来年は早々にカンボジア訪問を予定している。また忙しい1年が始まる。

          2015年12月14日(月) 根岸恒次(法人理事長)

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2015年12月 2日 (水)

第8回コンポンスプー県小学校対抗サッカー大会を開催

 カンボジアは空前のサッカブーム、11月17日、プノンペン市内の「オリンピックスタジアム」で行われたW杯2次予選、カンボジア代表―日本代表の試合にも多くのカンボジアサポーターがかけつけ、大いに盛りあがった(既報)。

 本会では、2009年から標題のサッカー大会を毎年開催、今年も8回目の大会を11月8日に開催した。「カンボジアの子どもたちに夢と希望を贈る市民の会」(茨城県日立市・菊池和雄代表)との共同開催。同会の菊池和雄代表と鈴木達さんは、決勝戦で主審と線審を務めた。

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【決勝戦の様子(主審は菊池和雄さん)】

 会場は夢ホームに近い「ローロッ小学校」のサッカーコート、300人ほどの観客が見守る中、近隣の8つの小学校が大会に参加した。

 カンボジアの子どもたちは、相変わらず裸足でコートを駆け回る。今大会でも靴を履いている子は一人もいなかった。習慣とはいえケガを案じるがそんな心配もご無用、子どもたちはいきいきとプレーに専心していた。

 結果は、夢ホームの子どもたちが通う「タメイ小学校」が3連覇の偉業を達成、夢ホームの小学4年生、キム・パンニャー君が活躍して勝利に貢献した。「カンボジアふれあいの旅」に参加した一部のメンバーも応援にかけつけた。

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【参加チーム全員で記念撮影】

 閉会式では、「カンボジアの子どもたちに夢と希望を贈る市民の会」の菊池さんや鈴木さんが日本から持参した沢山の賞品を子どもたちに差し上げた。本会からも、参加チーム全員に賞金を差し上げた。

 同大会は2年後に、10回目の記念大会を迎える。いつもより規模を拡大し、それに相応しい記念大会を今から企画している。

          2015年12月7日(月) 根岸恒次(法人理事長)

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