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2016年8月

2016年8月26日 (金)

カンボジアのリオ五輪

 17日間にわたるリオ五輪が終わった。日本は41個のメダルを獲得し、2020年の東京五輪に弾みをつけた。

 カンボジアも、リオ五輪に6人の選手を送り込んだ。マラソンに男女1人ずつ、水泳競技に男女1人ずつ、テコンドーに女子1人、レスリングに女子1人の合計6人。

 カンボジアは、1996年のアトランタ大会から毎回選手を送っているが、メダルを取った選手はいない。(冬季大会は一度も参加していない)

 6人の選手団の1人、猫ひろし(39歳)がマラソンに出場した。5年前にカンボジア国籍を取得、ロンドン五輪は国籍変更直後だったので、オリンピック委員会が参加を認めなかったが、今回は、5月に行われたカンボジア国内の選考レーズで優勝、名実ともにカンボジア代表として臨んだリオ五輪だった。

 しかし、その結果は完走140人中139位。(途中棄権が15人)タイムも2時間45分55秒と、本人の自己ベストに遠く及ばなかった。それでも、完走したことに拍手を送りたい。

 猫ひろしは、カンボジア国民の期待を背負って参加した訳ではない。国籍を変更してまで五輪参加にこだわったことに賛否両論が渦巻いたが、合法的に参加したわけだから、誰も文句を言うことはできまい。

 カンボジアには、首都プノンペンのど真ん中に「オリンピックスタジアム」という名の競技場がある。もちろんオリンピックを開催した実績はないが、オリンピックにかける熱い思いがあるのでろう。名前だけでなく、そろそろメダルをねらえるような選手の出現を願いたいものだ。

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写真:KHMER TIMES

          2016年9月5日(月) 根岸恒次(法人理事長)

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2016年8月22日 (月)

小学校の校舎が足りません

 「世界の恵まれない地域に小学校を作る会」(新潟市秋葉区・石川幸夫代表)の一行(3名)が7月14日~17日、カンボジアを訪問した。1月に続き今年2度目の訪問。

 15日には、2年前に同団体が校舎を寄贈した「トントロラッチにいがた小学校」(コンポンチャム県・生徒数=200人)を訪問、生徒たちに学用品セットを配布した。
 また午後には、プレイベーン県・パンクラッチ村を訪問、同村とその周辺に住む子どもたち(330人)に学用品セットを配った。

 同村には小学校がなく、子どもたちは5キロメートル離れた他の村にある小学校に通学しているものの、遠いため通学をやめて退学したり、最初から通学を諦めて未就学の状態にある子どもたちもいると聞いた。

 そこで、2年前にカンボジアに小学校の校舎を寄贈してくれた同会の石川会長に状況を報告、校舎建設のお願いをしたところ、前向きに検討して頂くことになった。
 同村に小学校ができれば、パンクラッチ村のみならず周辺の村に住む子どもたちもその恩恵に浴することが可能となり、遠距離の通学問題が解消される。

 最近のデータで、カンボジアには約7、000の小学校があり、250万人以上の子どもたちが学んでいる。しかし、校舎の老朽化や子ども人口の増加により、慢性的な校舎不足に悩まされている。教師も不足しているという。

 カンボジアにおける15歳未満の人口は約490万人、全人口の30%を超える。年間出生数も35万人と、一時より減少したものの人口は増加の一途。少子・高齢化が進むわが国とは全く対照的だ。

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【パンクラッチ村の子どもたち(7月15日)】

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【学用品を配る石川代表(7月15日、トントロラッチにいがた小学校で)】

          2016年8月29日(月) 根岸恒次(法人理事長)

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2016年8月15日 (月)

サッカーボール、ピアニカ、ソロバンを寄贈

 ボランティアグループ「ともしび」(岡本浩史代表、東京都狛江市)が、サッカーボールを10個、鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)を10台、盲人用ソロバンを5個、カンボジアの子どもたちに寄贈した。

 サッカーボールは、ボールの中に鈴が入っていて、視覚障害者(児)も使える仕様になっている。10個のうち7個を、視覚障害児の学校「クルオサータマイ(プノンペン市内)に、3個を、児童養護施設「夢ホーム」に寄贈した。

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【サッカーを楽しむ視覚障がい児たち】

 鍵盤ハーモニカは、夢ホームの子どもたちが通う「タメイ小学校」に寄贈した。日本人ボランティアの上山陽子さん(奈良県大淀町、法人監事・里親会員)が指導する同小学校の音楽教育で使用する。

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【ピアニカアを指導する上山陽子さん】

 盲人用ソロバンは、視覚障害児の学校「クルオサータマイ」に寄贈した。算数学習で使用する。ソロバンの玉が滑らないようにできている優れ物だ。

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【ソロバンを手にする視覚障がい児たち】

 代表の岡本浩史さんとは、10年来のお付き合いだ。
 岡本さんは日本の支援団体から、カンボジアの視覚障がい者のためのプロジェクトの一員として、カンボジアに長期滞在した経験を持つ。

 カンボジアとの関わりを絶やすことなく帰国後も精力的に活動、日本の支援団体に交渉して助成金をゲット、毎年何らかの物品を寄贈し続けている。

 高齢による体力の衰えがあり、最近はカンボジアまで出向くことは不可能になったが、友人の私が足代わりとなり、物品をお届けしている。「継続は力なり」。

          2016年8月22日(月) 根岸恒次(法人理事長)

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2016年8月 4日 (木)

カンボジアのイメージが変わってしまった

 東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議が先月25日にラオスの首都ビエンチャンで開かれ、共同声明を発表した。南シナ海における中国による人口島造成につき、深刻な懸念を表明したが、中国の主張を退けた仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の判決には言及しなかった。

 ASEAN外相会議では、中国と対立するフィリピンやベトナムが、中国に対する強い姿勢を声明に盛り込もうとしたが、カンボジアだけが反対、仲裁判決の記述が削除された。
 ASEANでは、共同声明は全員一致を原則としており、1国でも反対があれば修正を余儀なくされる。

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【日本ASEAN外相会議(7月25日、ラオスの首都ビエンチャン) 出典:外務省

 日本も手をこまねいているわけではない。ASEAN外相会議に出席した岸田外相は各国の外相を集めて会合を開き、日本の主張を話している。同会議に出席していた中国の王毅外相にも会って日本の考えをぶつけたが、「日本は言動を慎むように忠告する」という、かたくなな態度はいつもの通りである。

 日本は、国際法を遵守し、平和的話し合いを重んじる民主国家であり、中国とは全く異なる価値観を持つ国である。カンボジアも、18歳以上の国民が選挙で選んだ政党が政権運営する民主国のはずだが、現実には強権政治に傾いて、今日に至っている。ある意味、中国の弟のような国だ。

 しかし、最大の援助国は日本。ODA(政府開発援助)、NGO(民間による支援)ともに中国を圧倒しているのだが、なぜか政権は日本より中国の後を追っている気がしてならない。(カンボジア国民は日本人が大好きだが・・・)

 この一件で、カンボジアのイメージが随分変わってしまった。今後の支援活動に多少の影響が生じることになるやもしれないと思うと、少し気が重くなった。

          2016年8月15日(月) 根岸恒次(法人理事長)

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2016年8月 1日 (月)

クメール教育里親基金活動報告(7月)

 何らかの理由で両親または片親を亡くし、かつ貧困な家庭にあるカンボジアの子どもたちが安心して学ぶことができるようにと、本会は2003年に「クメール教育里親基金」を創設、現在390人ほどの子どもたちを教育支援している。

 7月8日、里親会員の稲吉忠さんを連れ、稲吉さんが教育支援している2人の里子が住む村を訪問した。
 プノンペンからおよそ3時間半、今年の3月に新校舎が完成した「ソリヤ小学校」のある村。相変わらずの悪路に閉口気味だが、何とかたどりついた。

 里子が住む村の産業は、林業のみ。山から木を伐りだして木材運搬車で運ぶ仕事だ。里子の母親は、この村でささやかな売店をやっていた。その日暮らしの生活、稲吉さんがお米をプレゼントし、とても喜んでいた。

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【お米をプレゼントした稲吉さんと里子】

 7月16日、レン・サンポスちゃん(17歳)の家を訪問した。
 彼女は小学校3年生から「クメール教育里親基金」の教育支援を受けていたが、家が貧しく中学1年で学校を中退した。しかしその後も里親さんのご厚意で「生活支援」という形で支援を継続している。

 彼女は今、車で1時間半かかる縫製工場の女工さんとして働いている。朝5時半に家を出て、7時~11時まで働く。2時間休憩後、午後1時~5時まで働く。1日8時間労働で、月給は160ドル。お休みは日曜日のみとのこと。月給160ドルの中から、工場の周辺で食べる朝食、昼食、車代などを差し引くと80ドルを家に入れるそうだ。
 機会があれば、もう一度復学したいと言っていた。

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【レン・サンポスちゃん】

 7月19日、里親さんからのプレゼントを持って、7人の里子を訪問した。貧しいながらもけなげに生きている子どもたち、里親さんから頂いたプレゼントを心から喜んでいた。

          2016年8月8日(月) 根岸恒次(法人理事長)

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