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2016年8月 4日 (木)

カンボジアのイメージが変わってしまった

 東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議が先月25日にラオスの首都ビエンチャンで開かれ、共同声明を発表した。南シナ海における中国による人口島造成につき、深刻な懸念を表明したが、中国の主張を退けた仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の判決には言及しなかった。

 ASEAN外相会議では、中国と対立するフィリピンやベトナムが、中国に対する強い姿勢を声明に盛り込もうとしたが、カンボジアだけが反対、仲裁判決の記述が削除された。
 ASEANでは、共同声明は全員一致を原則としており、1国でも反対があれば修正を余儀なくされる。

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【日本ASEAN外相会議(7月25日、ラオスの首都ビエンチャン) 出典:外務省

 日本も手をこまねいているわけではない。ASEAN外相会議に出席した岸田外相は各国の外相を集めて会合を開き、日本の主張を話している。同会議に出席していた中国の王毅外相にも会って日本の考えをぶつけたが、「日本は言動を慎むように忠告する」という、かたくなな態度はいつもの通りである。

 日本は、国際法を遵守し、平和的話し合いを重んじる民主国家であり、中国とは全く異なる価値観を持つ国である。カンボジアも、18歳以上の国民が選挙で選んだ政党が政権運営する民主国のはずだが、現実には強権政治に傾いて、今日に至っている。ある意味、中国の弟のような国だ。

 しかし、最大の援助国は日本。ODA(政府開発援助)、NGO(民間による支援)ともに中国を圧倒しているのだが、なぜか政権は日本より中国の後を追っている気がしてならない。(カンボジア国民は日本人が大好きだが・・・)

 この一件で、カンボジアのイメージが随分変わってしまった。今後の支援活動に多少の影響が生じることになるやもしれないと思うと、少し気が重くなった。

          2016年8月15日(月) 根岸恒次(法人理事長)

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